かぴばらのつぶやき

カピバラが大好きなフランス語を学ぶ理工学部生。日々生活する中で思ったこと、感じたこと、考えたことをつらつらと書いていきます。

フランスと日本の文化を比べてみたはなし

期末試験が近づいてるね

 

試験が追加づいているにもかかわらず降り注ぐレポートの数々

フランス語文化入門に物理、舞台芸術論にプログラミング...

 

でもどれもとても勉強になる課題なのでまあいいかなと

 

『なぜフランスでは子供が増えるのか』を読んでみた

今回のお話はフランス語文化入門で読んだ本『なぜフランスでは子供が増えるのか』という新書を読んだ感想(まあそれが課題なんだけど)について

 

今シーズンから始まった杏さん主演の『偽装不倫』というドラマ、あるよね。

私あれ気に入っちゃった。現実味がなさ過ぎて逆に面白い。

第一話で言われてたのは「日本人は不倫をしがちである」みたいなことがナレーションで流れた。

たしかにテレビをつければあの議員さんが不倫してたとか、あの事務所の俳優さんが不倫してたとかそういう私にとっちゃ誰得情報がながれるね。

まあそんな私でも不倫をするような政治家さんにこの国を任せたくはないかなとは思ってしまう。

 

「恋愛大国」フランス

対してフランスはどうなんでしょう。

フランスは「恋愛大国」と呼ばれているそう。

なんでも、不倫を認めるって言い方は変かもしれないけどその事実が世に出ても日本でのように変に騒がれたりはしないらしい。

政治家が不倫しても「不倫しててもしっかり政治をしてくれるならよろしい」という寛容さ。

なんて心が広いの~

って思ってたけど、実はこれ、公私を完璧に分けることができているからなんだって。

さらには結婚と恋愛の区別もされていて、貴族の時代には配偶者に恋愛感情を抱くことがそもそも恥ずかしいことだったらしい。(今日のフランスでは子供より夫優先みたいな文化があるんだってさ)

それから第一次世界大戦があって戦争に行った男性の代わりに女性が働くようになって育児との両立が難しくなってきた。今の日本の状態と少し似てるかもね。

そこで18世紀まで盛んだった乳母が再び出現する。

 

日本だったら...

日本で自分の子供を自分で育てずにベビーシッターや託児所に任せたらやれ育児放棄だ、愛が足りない、それでもお前は親か。などと言われてしまうでしょう。

でもフランスではそうじゃない。

女性は母親である前に一人の女性であるという意識が強く、子供を寝かせた後夫と出かけるとか、自分の親に1週間ほど子供を預けて夫婦でどこかへ旅行へ行くんだとか。

人生楽しんでそうだよね。

子供がかわいそうだって?

なんかフランスでは子供も一人の人間として扱ってるから別に子供だからと言って特別かわいがられることはないのこと。

 

到底日本では真似できない文化だよね。

だって今は女性が働こう、男性に負けないように頑張ろう、ってそのことしか考えてない。自分が一人の魅力的な女性であることを少し忘れてきてしまってるんじゃないかなって思うんだ。

 

フランスには保育機関とは異なり、3歳から原則的に全員入る「保育学校」がある。これはあくまでも教育機関である。母親は3歳まで育てればすぐにでも職場復帰ができるということである。

女性が男性に対して魅力的であること、社交性を磨くことに重点を置いているため母親としての存在意義の比重が軽いからこそそのようなことができるんだね。逆説的に子供を産みやすい文化なんだそう。

 

社会問題の解決になるのかなあ

こんな考え方が日本にあったら少子高齢化がなんだ、年金問題がなんだ、って騒がなくて済むのかもしれない。

いや、そんな簡単なことじゃないのかなー

 

おもしろいから読んでみてね

とまあかなりそう劇的なフランス人女性の考え方を知れたのでこの『なぜフランスでは子供が増えるのか』(中島さおり、講談社現代新書)という本、おすすめです。

特に女性にはとても興味深い内容だと思う。

 

最近計算ばっかりしていて活字を読むのが久しぶりすぎて読むスピードが遅くて困っちゃうね。レポート早く終わらせなきゃいけないのに

 

大学生の皆さん、期末試験頑張りましょう。