かぴばらのつぶやき

カピバラが大好きなフランス語を学ぶ理工学部生。日々生活する中で思ったこと、感じたこと、考えたことをつらつらと書いていきます。

30分で海外旅行気分

 私は単純な人間だ。

 IKEAに行くだけで思い出の地を旅行した気分になれるんだから。

 

 私が小さい頃、まだヨーロッパに住んでいた時。広いIKEAの中を5歳児が集中力を切らさず完走するのは無理なのでいつも両親は私をIKEAの入り口すぐにあるkid's roomに預けていた。

 

 周りの子供はみんなドイツ語話してるから英語と日本語しか話せない小さい私は一人で絵を描いていたのだけれど。

 

 でもそれがすごく印象深くて今でも忘れられない。

 

 今日、大学の授業を受け終わって外は真っ暗だったけれど8時まで空いているというIKEAに車を走らせた。

最近見ている韓国人のvlogではみんなIKEAに行っているので私も行きたくなったのだ。

 

 着いたやいなや思い出が溢れてきた。

 「ああ、ここだ」

 全く変わらないkid's roomのレセプション。

 懐かしい(?)家具の匂い。

 

 IKEAは北欧のお店だけれど、私にとってのIKEAはかつて住んでいたヨーロッパの国。

そこに10何年ぶりに旅行に来た気分だった。

幸せだった。

 

 車で30分で海外旅行気分を味わえるならコロナとか関係ないね。

 

 コロナ禍になって幸せのハードルが低くなったのはみんな感じてるはず。

 小さな幸せだけで十分だと気づいた時、なんだか安心しませんか?

 これで十分なんだ。

 そう思えることってきっと大事。

 今までは週末友達との予定で埋まってなきゃ人生無駄にしてる、とか、ここのモールは今セールしてるから必要そうなものいっぱい買っておこうとか

そういうことばっかり考えてたけど

週末予定が入ってなかったらソフトで絵を描く練習をしたり1週間授業を受けて散らかった部屋をきれいにしたりすればいいし

わざわざ「必要そう」なものを買わなくてもその時は必要ないのだから買わなければ倹約できるしクローゼットだって満杯にならなくてすむ

 きっと「本当に必要なもの」ってセール品じゃないよ

 

そんな私は先日断捨離をしてもう服も家具も当分買わないと誓った。

だからIKEAからは旅行気分だけをもらって帰ってきた。